漢方治療について
人の健康状態は、ここまでは健康でここからが病気と明確に区別できるわけではありません。漢方でいうところの「未病」とは発病に至らないものの軽い症状がある状態をいいます。困った症状や辛い症状があるのに病院では診断がつかない、そんな方の中には漢方薬で効果がある「未病」が隠れているかもしれません。
漢方薬は多岐にわたり、複数の症状に効果が見込めるものや、症状の原因となる体質自体の改善に導くもの、短時間で一定の効果が見込めるものなどさまざまで、約150種類が保険適用となっています。体質や症状、ライフスタイル、お困りの点などに合わせた処方が可能です。お気軽にご相談ください。
患者様の病態や体質、ライフスタイルに合わせた治療
東洋医学的なアプローチでは、現れている症状だけでなく、体質なども考慮した上で処方が決まります。
そのため、より患者さまに合わせた治療が可能になります。
漢方治療が特に有効な症状や疾患
風邪や胃腸炎などのウイルス性疾患、食欲不振、下痢、過敏性腸症候群、冷え、月経痛、月経前症候群、疲労感や倦怠感、体力低下など。幅広い複数の症状をまとめて解消できる可能性がある点が漢方薬の利点の1つです。
漢方薬が力を発揮するシーン
検査上では異常がみられないため西洋医学では病気と認められない場合
(冷え、肩こり、むくみ、足つり、体力低下など)
西洋医学の治療で一時的には治るが、症状を繰り返す場合
(頭痛、月経痛、不眠など)
西洋医学の治療では効果が不充分もしくは副作用や後遺症が気になる場合
(更年期障害、がん術後、妊娠中など)
西洋医学と併用することで両方のメリットを
西洋医学にはエビデンスのある治療法がたくさんありますが、症状の改善に結び付きにくい場合もあります。そうした場合に漢方治療が効果的なケースはよくあります。
西洋医学と東洋医学を組み合わせることでよりよい効果・結果に結び付きやすくなります。一般的な西洋医学の治療を受けて、もうひとつすっきりしないといったお悩みがある場合にもお気軽にご相談ください。