高血圧とは?

日本高血圧学会、高血圧治療ガイドラインによると、血圧には心臓が収縮するときの血圧(収縮期血圧)と、心臓が拡張するときの血圧(拡張期血圧)に分けられます。

成人における血圧値は細かく分類されていますが、高血圧と呼ばれるのは診察室血圧において収縮期血圧130mmHg以上かつ/または拡張期血圧80mmHg以上、家庭血圧において収縮期血圧125mmHg以上かつ/または拡張期血圧75mmHg以上とされています。

高血圧はなせ怖い?

高血圧であっても、ほとんどの場合は特別な自覚症状は現われません。しかしながら放置しておくと、高い血圧によって全身の血管が徐々に障害を受けます。
たとえば脳の血管が障害を受けると脳卒中(脳梗塞・脳出血)、心臓に栄養を送る冠状動脈が障害を受けると狭心症・心筋梗塞になります。

高血圧の治療

高血圧による合併症のリスクは年齢とともに高くなると言われています。高血圧を指摘されたら日常生活を見直し、なるべく早いうちから治療を心がけましょう。
食事療法としては、6g/日未満の食塩制限、野菜・果物の積極的摂取を心がけましょう。
次に運動療法としては、軽強度の有酸素運動を毎日30分または週180分以上が推奨されています。適正体重(BMI 25未満)を維持し、節酒、禁煙に努めましょう。

食事療法や運動療法、生活習慣の改善を行っても血圧が改善しない場合には薬物治療を検討します。降圧薬は多岐にわたり、患者さまの年齢や基礎疾患、ライフスタイルなどを考慮して選択し、血圧の反応を見ながら量の増減や他剤との併用などを検討します。

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