どんな病気?

「インスリンの作用不足」で起きる生活習慣病

2型糖尿病(以下糖尿病)は血液中のブドウ糖(血糖)が正常より多くなる病気です。初期の頃は自覚症状がほとんどありませんが、血糖値が高いまま放置すると、徐々に全身の血管や神経が障害され、いろいろな合併症を引き起こします。

糖尿病の原因には遺伝と高カロリー、高脂肪食、運動不足などにより引き起こされる「インスリンの作用不足」が考えられます。インスリンは、すい臓のランゲルハンス島のβ細胞(ベータ細胞)で作られるホルモンで、血糖値を下げる働きがあります。糖尿病では「インスリンの作用不足」を改善し、血糖値を上手にコントロールすることが大切です。そうすることで、病気の進行を防ぎ、合併症を予防することができます。

糖尿病の治療法

治療の目的と基本

糖尿病治療の目的は、高血糖が引き起こすいろいろな合併症を予防する、または悪化を阻止することです。そのためには「インスリンの作用不足」を改善し、血糖値をできるだけ正常にしなければなりません。
治療は基本的に食事療法、運動療法、薬物療法の3つを組み合わせて行われます。
これらはどれも重要ですが、なかでも食事療法は治療の土台となります。

食事療法のポイント

糖尿病は食事から取った栄養が変化したブドウ糖が血液中に多くなる病気です。
したがって、食事の量や栄養素の配分を調節することにより、血糖をコントロールすることができます。また適切な食事は「インスリンの作用不足」を改善する効果が期待できます。
運動療法や薬物療法を行うときにも食事療法は必ず一緒に行います。
自分の適切なエネルギー量を知り、とり過ぎに注意しましょう。
1日の必要なエネルギー量に見合った摂取量を守ることが大切です。
適切な摂取量は、個々の患者さんによって異なりますので、主治医に相談しましょう。

自分の適切なエネルギー量を知り、とり過ぎに注意しましょう

1日の必要なエネルギー量に見合った摂取量を守ることが大切です。適切な摂取量は、個々の患者さんによって異なりますので、主治医に相談しましょう。

目標は1日30品目以上

指示されたエネルギー内で炭水化物、たんぱく質、脂質のバランスをとり、適量のビタミン、ミネラル、食物繊維を摂りましょう。

食事は1日3回、規則正しくとりましょう

不規則な食事は血糖値の変動を大きくし、すい臓にも負担をかけます。食事は規則正しく、ゆっくりとよく噛んで食べましょう。

運動療法のポイント

運動療法は、糖尿病のさまざまな症状を改善し、さらに動脈硬化の予防などの点でも効果があります。
しかし、進行した合併症があるときには運動によって症状を悪化させてしまうこともあります。
運動療法を行う際は、まず主治医と相談し、自分に合った運動と運動量を決定し、決して無理をせずに自分の体と相談しながら適切な運動量を継続することが大切です。

有酸素運動でエネルギーをしっかり消費しましょう

有酸素運動(徒歩、水泳、ジョギングなど)でエネルギーを確実に消費する
少し汗ばむ程度の運動量で20分以上、週に3〜5回、食後1〜2時間に行う