内視鏡の検査とは
内視鏡検査には、 上部内視鏡検査と下部内視鏡検査があります。
上部内視鏡検査(胃カメラ)
上部消化管とは食道・胃・十二指腸を指し、鼻もしくは口から内視鏡を挿入し、これらの部位を一連の検査で観察します。昔から「胃カメラ検査」といわれてきたものです。
胃が空であれば(最後の食事より6~7時間が経過)、何時でも検査が可能です。
ポリープやがん、あるいは胃がんの原因のひとつとされているピロリ菌の感染が疑われる場合などに、組織の一部を採取(生検)することがあります。
下部内視鏡検査(大腸カメラ)
下部消化管内視鏡検査では、大腸(結腸と直腸)と小腸の一部を観察するために肛門から内視鏡を挿入し、 これらの部位に発生したポリープ、炎症、がんなどを診断します。
ポリープやがん、あるいは粘膜に特殊な炎症が見られる場合などに、組織の一部を採取(生検)することがあります。
切除可能なポリープやがんは、内視鏡的切除術(ポリペクトミー)を行うことができる場合があります。
内視鏡で分かる疾患
上部内視鏡検査(胃カメラ)でわかる疾患
電子スコープを鼻または口から挿入し、食道・胃・十二指腸を観察する検査です。
- 食道
- 逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニア、食道がん、食道静脈瘤など
- 胃
- 急性・慢性胃炎、胃びらん、胃潰瘍、胃ポリープ、胃がん、
胃粘膜下腫瘍、胃血管腫など
- 十二指腸
- 十二指腸炎、十二指腸潰瘍、十二指腸がん、
一部の胆道がん・すい臓がんなど
下部内視鏡検査(大腸カメラ)でわかる疾患
電子スコープを肛門から挿入し、大腸(結腸および直腸)と小腸の一部を観察する検査です。
大腸ポリープ、大腸がん
年齢別にみた大腸がんの割合は、50歳代付近から増加し始め高齢になるほど高くなります。
そのため、できれば40歳代から一度は下部内視鏡検査を受けることをお勧めします。
大腸がんははじめは大腸ポリープとして出てくるものが多く、徐々に大きくなってくるとがん細胞に置き換わってくるという経過が考えられています。
大腸ポリープや比較的早期の大腸がんは内視鏡的切除(ポリペクトミー)が有効です。
そのため早期発見が非常に重要となりますので、定期的に下部内視鏡検査を受けることをお勧めします。
その他
炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎、感染性腸炎)、大腸憩室症、虚血性腸炎、内痔核、外痔核など
ご予約・検査前の注意事項
当院では予約は電話または来院で受付ています。
03-3556-7727
検査前の注意事項
- 検査前に気になる点は当院にお問い合わせください
初めて検査を受けられる方
初めて胃の内視鏡検査を受けられる方へ
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検査一週間前
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気を付けなければならない薬
抗凝固剤や抗血小板剤(小児用バッファリン、アスピリン、ワーファリン、アンプラーク、パナルジン、プラビックスなど)を服用している方は薬の中止が必要です。
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当日
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検査時間:約30分
検査当日は前処置(鼻および咽喉の麻酔)と内視鏡を含めて約30分くらいでお帰りになれます。
どうしても仕事の都合などで検査一週間前に来れない方へ
当日の朝食あるいは昼食を食べないでお越しください。
抗凝固剤あるいは抗血小板剤を服用していないか、肝硬変などで血小板が5万以下でなければ受けられます。
初めて大腸の内視鏡検査を受けられる方へ
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検査一週間前
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検査施行日の一週間位前までにクリニックにお越しください。
検査に際し、既往歴や服用されている薬について確認をいたします。
検査前日に服用される下剤及び、当日服用の下剤をお渡しします。気を付けなければならない薬
抗凝固剤や抗血小板剤(小児用バッファリン、アスピリン、ワーファリン、アンプラーク、パナルジン、プラビックスなど)を服用している方は薬の中止が必要です。
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検査当日
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検査当日は、禁食(飲水は可)
自宅で下剤を服用し、排便により腸内が観察できるようになったら検査を開始します。
※希望により検査中に鎮静剤や鎮痛剤の使用が可能です。
がんの早期発見について
内視鏡検査には、 上部内視鏡検査と下部内視鏡検査があります。
消化器のがん
近年 大腸がんが増えています
近年、男女ともに大腸がんの増加が目立っています。
下記の要素がある方は、検診を受けましょう。
- 便に血が付着する
- 血縁者にがん経験者がいる
- 便の色が変
- 大腸ポリープができたことがある
- 便が細くなった・出にくい